Scorpiones
ボルネオの洞窟の岩の上にいるサソリ
Photograph by Carsten Peter
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早わかり

分類: 昆虫
保護状態: なし
食性: 肉食
寿命: 野生: 3 ~ 8 年
体長: 平均 6 センチ; 最大 21 センチ
科学者たちにもその理由はわからないが、サソリは紫外線の下で蛍光を発する。

ティーカップとの比較

分布

プロフィール

 サソリはクモ綱の一種で、クモや大小のダニなどに非常に近い種類だ。通常、砂漠の生物と考えられているが、ブラジルの森林やブリティッシュ・コロンビアの太平洋側、ノース・カロライナの大西洋側、さらにはヒマラヤ山脈にも生息している。このしぶとく順応性が高い昆虫は数億年もの年月を過酷な環境で生き延びてきた。

 2000種近くのサソリがいるが、殺人的な毒を持つものは、わずか30~40種だ。それぞれの生活スタイルに適した数多くの種類の毒があり、獲物に対して効果の高い毒が適切に選ばれている。

 サソリは通常昆虫を捕食するが、その食生活は極めて多岐にわたっており、これはさまざまな過酷な環境を生き延びるもうひとつの鍵となっている。獲物が乏しくなると、サソリは驚くべき能力を発揮し、代謝を通常の節足動物の3分の1にまで下げることができる。ある種のサソリはこの能力のおかげで、ほとんど酸素を使わずに1年に1匹のエサを食べることで生き延びることができる。さらにこの代謝の低い状態で、捕食のために素早く跳ねることもできる。これは、冬眠を必要とする種にはない才能である。

 こうした生き残りの技術によって、サソリは地球上の最も過酷な環境でも生きることができる。一晩サソリを凍らせておいても、次の日に太陽の下で氷が解けると、再び活動を始めたことが確認されている。しかしながら、このサソリにも生きていくために不可欠なものがある。それは土壌だ。サソリは物に隠れる性質を持つ生き物なので、永久凍土や草原のようにさらさらした土がない場所では、生き延びることができないのだ。

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