クロゴケグモ

Latrodectus hesperus
葉の上にいるメスのクロゴケグモ
Photograph by George Grall
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早わかり

分類: 昆虫
保護状態: なし
食性: 肉食
寿命: 野生: 1 ~ 3 年
体長: 長さ38 ミリ, 直径6.4 ミリ
体重: 約 1 グラム
クロゴケグモは、北アメリカで最も毒性の強いクモと言われている。

クリップとの比較

分布

プロフィール

 クロゴケグモは悪名高いクモで、地色とは異なる腹部の砂時計状のマークで見分けがつく。クロゴケグモに分類されるクモは数種類あり、世界中の温暖な地域に生息している。

 このクモは、ガラガラヘビの15倍もの毒性を持つと言われており、非常に恐れられている。人がかまれると、筋肉痛や吐き気、また呼吸困難を引き起こしかねない横隔膜麻痺が生じる。しかし、ほとんどの場合、通説に反して、死に至ることはもちろん深刻な被害をもたらすこともない。ただし、致命傷になり得る場合もあり、その対象となるのは、通常、幼児、老人、あるいは体力的に弱い人たちだが、幸いなことに、死亡するケースは極めてまれである。クロゴケグモの性質は穏やかで、かむのは自己防衛のためだけ(誤って上に座ってしまった場合など)に限られる。

 かまれる危険が最も高いのは、昆虫類とクロゴケグモのオスである。メスは、交尾後にオスを食い殺すという残虐な行動を取ることがあり、それが英語で「Black Widow(黒い未亡人)」という名前の由来となった。この凶暴な求愛行動を見せる期間を除けば、年間を通じて単独で生活する。

 クロゴケグモが作る巣は大きく、メスは何百もの卵が入った卵嚢(らんのう)をその巣にぶら下げる。子グモは、孵化直後に四方八方へ離散していくが、巣はそのまま残され、ハエやカ、バッタ、甲虫、毛虫類などの捕獲に利用される。クロゴケグモはヒメグモ科なので、後ろ足には櫛の歯状に並ぶ毛があり、その後ろ足を使って捕らえた獲物を糸で包みこむ。

 捕食の方法は、巣に引っかかった昆虫をきょう角で突き刺し、その死骸に消化酵素を注入する。きょう角をきしらせ、消化酵素で液化された死骸を吸い上げる。

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