Formicidae
大きな葉を巣に運ぶハキリアリ
Photograph by Roy Toft
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早わかり

分類: 昆虫
保護状態: なし
食性: 雑食
寿命: 野生: 数 週間 ~ 数 年
体長: 2 ~ 25 ミリ
アリは、体重の3倍以上もある重いものを持ち上げて運ぶことができる。

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分布

プロフィール

 アリは私たちにはおなじみの昆虫だが、ユニークでさまざまな才能の持ち主である。分かっているだけでも1万種以上のアリが世界中に生息している。特に熱帯雨林に集中しており、世界中のアリの半数近くが熱帯雨林のどこかに生息している。

 アリには大きな頭、曲がった触角、丈夫なアゴがある。このような特徴を持った昆虫はハチ目(膜翅目)に属するが、スズメバチやミツバチも同類である。

 とても社会性の強い昆虫であるアリは、一般的に社会構造を持った共同体のような巣で暮らしている。こうした巣は地中にあったり地表のアリ塚であったりするが、樹木にも営巣することがある。カーペンター・アンツ(ダイクアリ)は木に巣を作るので、建造物に被害が出ることもある。アリの中には、ヘイタイアリのように常識を覆して永住の巣を持たない種もいる。

 アリのコロニーには、1匹または数匹の女王アリがいる。女王アリの役目は生涯数千もの卵を産んで、コロニーを確実に存続させることだ。私たちが普段見掛ける働きアリは羽のないメスだが、卵を産むことはない。代わりにエサを探し回り、女王アリの産んだ卵や幼虫の世話をし、巣を繕い、コロニーを防御するなどさまざまな役割を果たす。また、オスアリの役割はただ一つ、女王アリとの交尾である。交尾が終わるとオスアリは死んでしまう。

 アリは、情報を伝達して互いに協力するために化学物質を使う。この化学物質によって仲間のアリに危険やエサのありかを知らせて仲間を導く。主にエサとなるのは、花の蜜や種子、菌類、昆虫である。しかし、もっと珍しいものをエサにするアリもいる。グンタイアリは、爬虫類や鳥、小さい哺乳動物まで捕食することがある。

 また、アマゾンに生息するフタフシアリ科のアリは、仲間と協力して植物の繊維で大きなワナを作る。ワナには無数の穴が開いていて、中に昆虫が一歩踏み込むと、潜んでいたアリが何百匹も現われて穴の開口部をうまく使って、獲物をアゴで捕食するのだ。

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