巨大淡水エイ

Himantura chaophraya
生物学者ゼブ・ホーガン氏と巨大淡水エイ
Photograph courtesy Zeb Hogan
(写真クリックで拡大)
早わかり

分類: 魚類
保護状態: -
食性: 肉食
寿命: 野生: 不明
体長: 最大5メートル
体重: 最大600キログラム
アカエイと呼ばれることもあるこの巨大エイはあまり馴染みのない動物であり、最初に科学的知識の体系に加えられてからまだ20年も経っていない。

バスとの比較

分布

プロフィール

 この巨大エイは世界最大級の淡水魚だが、その生態は謎に包まれている。生存している個体数や好む生息環境もそうだが、川で一生を過ごすのかどうかも不明だ。一般的に知られているように、エイは海で生きる動物だ。

 何百万年も前に進化が止まったこの古代魚は、最大で全長5メートル、体重600キロにまで成長する。体色は茶色から灰色、体型は幅広で平ら、そして長くてムチのような見事な尾を持つ。

 タイ、ボルネオ島、ニューギニア島、オーストラリア北部の河川を回遊し、普段は砂または砂より細かいシルトの川床に潜っている。体の上部にある穴(噴水孔)で呼吸し、生物の筋肉から発生する電流を感知できるセンサーを使ってエサ(通常は二枚貝やカニ)を探し出す。

 河川の生息環境が悪化しているために近年は個体数が激減しているらしく、昔からの生息域の一部ではもはや確認できない状況だ。

 巨大エイは、ボートを上流へ引っ張ったり、水中へ引きずり込んだりすることさえあるというが、自ら進んで人間を襲うことはない。しかしこのエイを取り扱う場合には注意が必要だ。尾の付け根にあるトゲにはひとつひとつ危険なかえしが付いていて、狩猟用の矢のように人間の皮膚どころか骨までも容易に貫通することができる。このトゲは有毒で長さが40センチ弱もあり、刺した相手の傷口に毒を流し込む。

動物大図鑑トップへ