Scaridae
ブダイの額の複雑な模様
Photograph by Tim Laman
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早わかり

分類: 魚類
保護状態: なし
食性: 雑食
寿命: 野生: ~ 7 年
体長: 30 ~ 120 センチ
オスのブダイの中には、メスを集めてハーレムを作るものもいる。そのオスが死ぬと、メスの中の1匹が性転換し、体の色も変えて、そのハーレムを支配する。

ティーカップとの比較

分布

プロフィール

 ブダイはベラの近縁種で、世界中の海の熱帯域とその周辺に生息している。約80種が確認されており、体長は30センチに満たないものから120センチもあるものまで存在する。ブダイにはさまざまな特徴がある。まず、食性が独特だ。主にサンゴ礁からはぎとったサンゴの塊をかみ砕き、藻を取りだして食べる。サンゴの塊をノドにある咽頭歯ですりつぶして、藻の詰まったイソギンチャクなどを取り出すのである。実はブダイの生息地にある砂のほとんどは、ブダイがすりつぶし、消化せずに排出したサンゴなのだ。

  ブダイは一生に何度も性別を変えることができることも特徴的だ。同種でもメスかオスか、成体か幼体かによって色や模様が大きく変わるので、分類が非常に難しい。さらに、興味深い特徴として、ブダイの「パジャマ」がある。ブダイの中には、毎晩、頭部の器官から粘液を分泌して透明の膜を作り、身を包むものがいる。この膜がブダイのにおいを覆い隠し、ウツボなどの夜行性の敵から見つかりにくくしていると考えられている。

  アメリカでは食用にされることはほとんどないが、世界のほかの地域では高級食材として人気がある。ポリネシアでは生で食べられ、かつては王だけが食べていたことから「国王の食べ物」と呼ばれていた。

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