タツノオトシゴ

Hippocampus
サンゴにつかまるタツノオトシゴ
Photograph by George Grall
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早わかり

分類: 魚類
保護状態: なし
食性: 肉食
寿命: 野生: 1 ~ 5 年 (推定)
体長: 1.5 ~ 35 センチ

タツノオトシゴは歯や胃を持たない。そのためエサはその消化器官を素早く通過する。その結果、彼らは生きるために、常に食べ続けていかなければならない。

ティーカップとの比較

分布

プロフィール

 タツノオトシゴは、馬に似た奇妙な外見もそうだが、極めて独特な生物である。ほかの魚類と異なり、一夫一婦制で、一生に1匹の相手とだけ交尾をする。さらに珍しいことには、オスが受精卵を体内で育てる唯一の生物なのだ。

 タツノオトシゴは、熱帯や温帯の海域の浅瀬で見られるヨウジウオの仲間で、1.5センチ~35センチに成長する。オスは腹部に育児嚢(いくじのう)と呼ばれる袋を持つ。産卵の際、メスはその袋に産卵し、オスがその卵を体内で受精させる。オスは受精卵が孵化するまで体内で持ち運び、成長した稚魚を水中に放出するのだ。

 その体型ゆえ泳ぐ能力に欠けるため、海が荒れると死ぬことも多い。1秒間に35回も背びれを動かして移動する。さらに操縦用の小さな胸びれを持つ。海草やサンゴに巻きつけることのできる長い尾で体を安定させ、小さな口で水中に漂うプランクトンや甲殻類を吸い込む。食欲旺盛で、1日に3000匹以上のアルテミアを摂取する。

  ほぼ世界中に分布する35種類のタツノオトシゴの生息数についての資料は少ない。しかし、サンゴ礁の減少や環境汚染、また、主にアジアにおける乱獲により、一部のタツノオトシゴは絶滅の危機に瀕している。

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