Latimeria chalumnae
絶滅の危機に瀕しているシーラカンス
Photograph by Gerard Lacz/Animals Animals—Earth Scenes
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早わかり

分類: 魚類
保護状態: 絶滅危惧
食性: 肉食
寿命: 野生: ~ 60 年
体長: 2 メートル
体重: 90 キログラム
シーラカンスの小さな脳は、その頭骸腔の1.5%だけしか占めておらず、ほかは脂肪で占められている。

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 シーラカンスは、海底150~700メートルに住む深海魚で、その生態は謎に包まれている。体長は2メートル以上、体重90キロにまで成長する。シーラカンスの寿命は60年ほどだと推定されている。

 原始的な容姿を持つシーラカンスは、6500万年前に絶滅したものと考えられていた。しかし、1938年に南アフリカの博物館員がこの魚を発見したことから、奇妙な丸いヒレを持つ魚に世界が注目し、どのように陸生動物に進化したかという論争に火がついた。

 シーラカンスは2種類の存在しか知られていない。1つは南アフリカのコモロ諸島で発見され、もう1つはインドネシアのスラウェシ島の沖合で発見された。多くの科学者たちは、シーラカンスが、魚から両生類などの四足陸生動物に進化する初期の段階を示していると考えている。

 この生きた化石の最も驚くべき特徴は、体から足のように伸びる2対の丸いヒレである。また、大きな獲物に対して口を大きく開けることを可能にする頭部のちょうつがい状の関節。背骨として機能する脊索(せきさく)とよばれる油の詰まった管、絶滅した魚にのみ見ることができる厚いウロコ。獲物を探知するために使われると思われるセンサーのようなクチバシ状の器官があることだ。

 シーラカンスの生息数は明らかではないが、コモロ諸島での研究では1000匹ほどしか存在しないと示唆されており、この魚は絶滅の危機に瀕していると考えられている。

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