カイヤン

Pangasianodon hypophthalmus
カイヤンを運ぶ2人の少年
Photograph courtesy Zeb Hogan
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早わかり

分類: 魚類
保護状態: -
食性: 雑食
寿命: 野生: 不明
体長: 1.5 メートル
体重: 最大45キログラム
淡水魚の4匹に1匹、地球上の魚の10匹に1匹はナマズである。

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 近縁種のメコンオオナマズがあまりに有名なため、同じ東南アジアの河川系に住むカイヤンは影が薄くなっているかもしれない。知名度は低いが、カイヤンは体長1.5メートル、体重45キロもある素晴らしい魚で大きさという点では何の遜色もない。

 普段はカンボジアのトンレサップ湖に生息し、年1回の産卵周期の一環として湖を離れメコン川に移動する。繁殖活動は、この地域に雨季(5月~7月)が訪れると同時に始まる。

「虹色のサメ(iridescent shark)」というニックネームは、このユニークな歯のない淡水魚にとっては不釣り合いな例えだ。「サメ」は背ビレを水面に出しながら泳ぐ習性から、「虹色」は皮膚の光沢からそう呼ばれるようになった。カイヤンにはウロコはなく、その繊細な皮膚は粘膜の保護層で覆われている。

 この魚は、生息地の崩壊、産業汚染、乱獲によって絶滅の危機に瀕している。何百万の人がメコン川に依存して生計を立てており、カイヤンの肉は食用として好まれるために昔から漁の対象になっている。野生の個体がほとんど見られなくなったタイをはじめ、メコン川沿いのいくつかの地域で大規模なカイヤンの養殖が行われている。

 2004年以降、ナショナル ジオグラフィック協会のエマージング探検家ゼブ・ホーガン博士は、3000匹以上のカイヤンに標識を付けて大規模な調査を実施している。カイヤンの行動を記録して今後の保護施策に生かすためだ。

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