アカエイ

Dasyatidae
海底を滑るように横切るアカエイ
Photograph by Wolcott Henry
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早わかり

分類: 魚類
保護状態: 絶滅の恐れ
食性: 肉食
寿命: 野生: 15 ~ 25 年
体長: 最大 2 メートル
体重: 最大 350 キログラム
古代ギリシャでは、歯医者はアカエイのトゲから採った毒を麻酔薬として使っていた。

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 アカエイは主に暖かい海で沿岸部の浅瀬に生息する。たいていは海底の砂に軽く埋まった状態でじっとしており、たまに潮の流れに身をゆだねて移動する。背面は海底と同系色に変化し、サメや大型のエイなどの捕食動物たちから身を隠す擬態効果を発揮する。扁平な体は、頭とつながった胸ビレと胴体、そしてあの恐ろしい尾から成っている。

  アカエイの目は背面に付いているが、口や鼻孔、鰓孔(えらあな)は腹面にある。そのため獲物の捕獲にあたって、目はあまり大きな役割を果たしていないと考えられている。近縁種のサメと同じく、ロレンチニ瓶と呼ばれる電気受容器を備えている。口の近くにあるこの器官で、獲物の生物電気を探知する。エイの多くはアゴに歯を持っていて、二枚貝やカキ、イガイなどの貝類をかみ砕くことができる。

  エイが自らの意思で動く場合、多くは体を波のようにうねらせて泳ぐ。中には胸ビレを羽のようにはためかせるものもいる。尾は水中で方向を変えるために使われることもあるが、本来は身を守る道具である。

  アカエイの尾のトゲは、先が鋭くとがってのこぎりの歯のような不気味な形をしている。トゲの下方には毒腺があり、人間を死に至らしめることもある。エイが死んでからも、このトゲには毒が残っていることがある。ギリシャ神話に、イタケーの王オデュッセウスが息子のテーレゴノスによって、アカエイのトゲの付いた槍で突き殺されたという話がある。

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