クシイモリ

Triturus cristatus
クシイモリ
Photograph by Josef Hlasek
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早わかり

分類: 両生類
保護状態: なし
食性: 肉食
寿命: 飼育下: ~ 25 年
体長: 18 センチ
体重: 6 ~ 10 グラム
ヨーロッパでは、クシイモリを扱うには特別な資格が必要である。

ティーカップとの比較

分布

プロフィール

 クシイモリはヨーロッパにのみ生息する両生類で、オスより大きなメスは体長約20センチに達することもある。ヨーロッパ大陸最大のイモリだ。

  英語で「Warty Newt(イボのあるイモリ)」と呼ばれ、皮膚は小さなイボだらけで、外敵から身を守るために強烈なにおいのする乳状物質を分泌する腺がある。和名のクシイモリは、春の繁殖期にオスの背中に沿って発達する、ギザギザのクシのようなたてがみに由来する。体色は通常、背側が褐色で、腹側はオレンジまたは黄色の地に黒い斑点がある。また、脇腹に白い斑点があり、大きく縦に平べったいしっぽに沿って白い筋が通っている。

  夜行性で食欲旺盛であり、陸上ではミミズやナメクジ、昆虫を、水中ではオタマジャクシや軟体動物を食べる。ほかのイモリと比べれば陸生と言えるが、皮膚の湿気を保つために、淡水の水辺付近を離れられない。

  通常毎年10月から3月ごろまで、生涯の大半を冬眠して過ごす。そして3月の雨の夜に目を覚まし、繁殖のために池へ戻る。メスは200~300個の卵を産むが、オタマジャクシになれるのはおよそ半分である。約21日で孵化してオタマジャクシとなり、ミジンコや小さいミミズのようなものを食べるようになる。とても長生きで、中には16歳をこえる個体もいる。ほかのイモリ同様、必要に応じて体の一部を再生させることができるが、歳を取るにつれ、その能力は失われていく。

  個体数は分布域全体で減少しつつあり絶滅危惧種と考えられているため、法律によって生息域が保護されている。

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