ガビアル

Gavialis gangeticus
細長い口が特徴的なガビアル
Photograph by Stephen St. John
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早わかり

分類: 爬虫類
保護状態: 絶滅危惧
食性: 肉食
寿命: 野生: 40 ~ 60 年
体長: 3.6 ~ 4.5 メートル
体重: 977 キログラム
ガビアルの名前はヒンディー語の「ghariyal」の綴りの誤りが元である。

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 ワニの仲間であるガビアルの名前は、ヒンディー語で「どっしりとした土器の壷」を意味する「ghara」という単語に由来している。成長したオスの鼻の上にできる球状の膨らみが、その言葉を連想させるようだ。ガーラと呼ばれるその膨らみは、仲間を引き寄せたり求愛行動時の泡を発生するために使われる。

  ガビアルは、細かく鋭い歯がびっしりと生え揃った細長い管のような口先を特徴とすることから、クロコダイル属(イリエワニ、ナイルワニなど)とは容易に区別される。この特徴的な口先により、水中の抵抗が軽減されるほか、口先を左右に素早く振ることで魚を捕らえることができる。

  ほかのワニ類に見られる陸上での「体を持ち上げた状態での歩行」ができないため、ガビアルは腹部を滑らせて動き回る。しかし、水中では、水かきのついた足と、良く発達した横方向に平たい尾のおかげで、ワニ類では最も素早く機敏な動きが可能だ。もっぱら魚を捕食するが、時には小型の哺乳類を捕食することもある。

  ワニ類では最大種であり、オスの中には長さ6メートルを超えるものもいる。残念なことに、地球上で最も絶滅が危惧されている動物の一種だ。革製品用の密猟や生息地の縮小、また、漁師による偶然の捕殺などの原因により、かつては大量に生息していたガビアルの野生での生息数は、現在約2000頭以下になってしまった。また、オスのガビアルは、乾燥させた口先の粉末が媚薬となると信じられていることによっても捕獲されている。

  ガビアルは、インド大陸北部の大きな河川や運河に生息している。インド以外の生息地では、絶滅の危機にあるか、ほとんど絶滅してしまった。インドでは政府が種の保存に乗り出し、一定の成果を収めている。

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