ウミイグアナ

Amblyrhynchus cristatus
日光浴をするウミイグアナ
Photograph by Rob Stewart/Animals Animals—Earth Scenes
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早わかり

分類: 爬虫類
保護状態: 絶滅の恐れ
食性: 草食
寿命: 野生: 5 ~ 12 年
体長: 1.2 ~ 1.5 メートル
体重: ~ 1.5 キログラム
ウミイグアナは鼻孔の腺から塩分を排出するために頻繁にくしゃみをする。その塩が頭の上にたまり、独特な白いカツラをかぶっているように見える。

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 ガラパゴス諸島のウミイグアナは、非常に容貌が醜いことで有名だ。チャールズ・ダーウィンはウミイグアナを「おぞましく」「最も醜く不格好なトカゲ」と記している。実際、ウミイグアナは決して美しいとは言えない。離れた目や潰れたような顔をしていて、背のうろこはトゲトゲしており、コブだらけの頭は塩で覆われている。しかし、ウミイグアナの生態系への独特な適応の仕方は驚くべきものであり、それが容貌と引き換えになったとも考えられそうである。

  南アメリカの陸上で生活していたイグアナが、数百万年前に流木などの漂流物に乗って海を渡り、ガラパゴスまで流れ着いたと科学者は推測する。そのイグアナが進化してウミイグアナになり、ガラパゴス諸島のほぼ全域に生息するようになったのである。ウミイグアナの大きさや形、色は生息する島ごとに異なっている。

  恐ろしい外見をしているが実際はとてもおとなしく、草食で水中の海藻だけを食べて生きている。短くて丸い鼻と小さく鋭い歯で、岩から海藻をこすり取るようにして食べ、縦に平たい尾を使ってワニのように泳ぐ。長く鋭いツメがあり、陸上や流れの激しい海中で岩にしがみつくことができるようになっている。体の色は、ガラパゴスの冷たい海域にやってきた後、太陽光をより吸収しやすくするために暗い灰色に変化した。また、鼻孔には、海藻を食べるうちに体内にたまる塩分を排出するための腺がある。

  個体数はよく分かっていないが、数十万と推定されている。卵や幼体は、常にネズミや野生のネコ、イヌなどの外来種に襲われる危険にさらされている。絶滅が心配されており、ガラパゴス諸島全体で保護活動が行われている。

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