ハクガン

Anser caerulescens
水に浮かぶハクガン
Photograph courtesy Dave Menke/U.S. Fish and Wildlife Service
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早わかり

分類: 鳥類
保護状態: なし
食性: 草食
寿命:
体長: 69 ~ 83 センチ; 翼長 1.4 メートル
体重: 1.6 ~ 3.3 キログラム
ハクガンがV字型で飛ぶのは、空気抵抗を抑えて、衝突する危険を軽減するためである。

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 ハクガンは真っ白な羽毛を持つ鳥だが、黒ずんだ灰褐色のアオハクガンをハクガンと呼ぶことも多い。ハクガンとアオハクガンは、以前は別種とされていたが、最近、色が異なるだけで同種であることが判明した。羽毛の色を決定する遺伝子が1つ異なるだけである。
 
 ハクガンの飛来は、季節の移り変わりの前兆といわれている。冬になると無数のガンが群れをなし、鳴き声を上げながら南へ向かう姿が見られる。ハクガンは寒い季節になると南へ渡り、海岸沿いの沼地や湾、湿性の草原などで越冬する。草食で、湿った土からだけでなく浅瀬からも採餌することもある。
 
 冬の終わりが近づくと、ハクガンは北へ向かい、繁殖地である北極圏のツンドラ地帯に戻っていく。ハクガンは一生つがいの相手を変えず、地上の浅いくぼみに巣を作り、メスは毎年2~6個の卵を産む。ヒナは、卵からかえって24時間以内に自力で泳ぎ、エサを取ることができるようになる。それでも、最初の冬は、親鳥やほかのヒナとともに過ごす。親鳥とヒナは南北に渡るときも集団で行動する。
 
 一時、ハクガンはアメリカ東部で激減したため、1961年に狩猟が禁止された。その後個体数は急速に増加し、現在では、狩猟が解禁されるまでになった。しかし、繁殖し過ぎたため、生息地を自ら破壊する危険性が高まっている。
 
 

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