アメリカトキコウ

Mycteria americana
浅瀬のアメリカトキコウ
Photograph by Joel Sartore
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早わかり

分類: 鳥類
保護状態: なし
食性: 肉食
寿命: 野生: 11 ~ 18 年
体長: 胴体 85 ~ 115 センチ; 翼長 約 2 メートル
体重: 約 2 キログラム

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 アメリカトキコウは背の高い白色の鳥で、淡水や汽水の湿地、沼地に生息している。長い足と羽が生えていない頭部、クチバシが特徴的だ。浅瀬で小魚を捕食するが、そのクチバシの使い方はたいへん珍しい。まず、クチバシを開いて水中に突き刺し、近くにやってきた魚が触れる瞬間を待つ。そして魚が触れると、400分の1秒の速さでクチバシをパチンと閉じる。これほど高速の反応ができる脊椎動物はアメリカトキコウくらいだろう。

  潮の流れや水位の変動によって自然にできる本流から離れたところの水たまりなど、魚が集まる場所でエサを捕る。アメリカのフロリダ州など一部の地域では、彼らの採餌方法に最適な条件が整う乾期に繁殖が始まる。小魚を食べるが、その摂食量は非常に多い。ヒナが2羽の平均的なつがいの場合、子育て期間中に食べる魚の量は180キロを上回る。

  社会的な動物で、群れで採食し、1本の木に数組のつがいが巣を作ることもある。メスは2~5個の卵を産み、メスとオスは協力して卵を約1カ月間温める。ヒナは孵化してから約2カ月後に巣立つ。

  アメリカ南東部で繁殖するが、コウノトリ科の鳥では唯一、アメリカ国内に生息する種だ。メキシコからアルゼンチンにかけての中南米にも分布している。しかし、その採餌方法に適した場所が減少しているため、米国に生息する個体数は激減し、絶滅の危機にある。一方、南米に生息する個体数は維持されている。

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