ミユビナマケモノ

Bradypus sp.
ミユビナマケモノ
Photograph by Joel Sartore
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早わかり

分類: 哺乳類
保護状態: 絶滅危惧
食性: 草食
体長: 60 センチ
体重: 4 キログラム

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 ナマケモノは世界一動きの遅い哺乳類だ。あまりにも動かないため、毛にコケが生えてしまうほどである。おかげで全体的に緑がかって見える。すみかがある中南米の熱帯雨林では、身を隠すのにこの色が役に立っているのだ。

  ナマケモノの体は樹上生活に適応した特徴を持っている。長いかぎ爪を使って力強く枝につかまり、ほとんどの時間を木の上で過ごす。死んでもなお握力は弱まらず、木の枝につかまったままであることが知られている。睡眠も樹上で取り、1日15~20時間ほど眠る。起きている間もじっとしていることが多い。夜になると葉や植物の芽、果実などを取って食べる。水分はほとんど果汁で補う。交尾や出産も樹上で行う。ミユビナマケモノの子は生まれてから約9カ月間は母親につかまって移動するため、母親にしがみついている姿がよく目撃される。

  地上ではナマケモノの弱いうしろ足は何の役にも立たず、長いツメに至っては障害にすらなってしまう。移動するにはかぎ爪を地面に引っかけ、強力な前足で胴を引きずりながら進むしかない。地上で大型のネコ科動物などの天敵に捕まってしまったら、引っかいたりかみついたりして身を守る。地上ではどうしようもなく不器用な反面、泳ぎは驚くほど得意だ。時には熱帯雨林の樹上から川へ飛び込むこともあり、長い腕を器用に使って泳ぐ。

  ナマケモノは、前足から生える長く突き出たかぎ爪の数で分類される。かぎ爪の数が2本の種と3本の種がいる。ミユビナマケモノは、森中に響き渡るほど長く甲高い声で「アーイー」と鳴く。この鳴き声から「アーイー」という名で呼ばれることもある。ナマケモノの仲間はすべて抜群の視力を持つ。またミユビナマケモノには、首を最大270度も回転させられるという強みがあり、この特徴は哺乳類にはあまり見られない。

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