マウンテンゴリラ

Gorilla gorilla beringei
雨にうたれるマウンテンゴリラのシルバーバックの横顔
Photograph by Michael Nichols
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早わかり

分類: 哺乳類
保護状態: 絶滅危惧
食性: 雑食
寿命: 野生: 35 年
体長: 体高 1.2 ~ 1.8 メートル
体重: 135 ~ 220 キログラム

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 マウンテンゴリラは、中央アフリカのヴィルンガ山地の森林にわずか650頭ほどしか生存していない。科学者たちは1950年代から熱心にマウンテンゴリラの研究を進めており、生息数はかなり正確であると思われている。ゴリラはルワンダ、ウガンダ、コンゴ共和国の国境に沿って伸びるヴィルンガ山地の死火山に生息しているが、人間による暴力の被害を受けてきた。多くの自然保護団体がマウンテンゴリラの保護活動を行っており、生息数が若干増加しているとされているが、いまだ生息地の減少や密猟の危険にさらされている。
 
  マウンテンゴリラはローランドゴリラよりも体毛が長く、腕が短い。また、そのほかのゴリラよりも体格が多少大きい。木に登ることもできるが、普段は地上で最大30頭ほどから成るコミュニティーを形成して暮らしている。この群れは興味深い社会秩序に基づいて団結している。群れには年配のオスがボスとして君臨していて、そのオスは背中に銀色の毛が生えていることからシルバーバックと呼ばれる。群れにはほかに若いオス、メスとその子どもたちが数頭いる。群れによる行動、例えば捕食や営巣、縄張り内での移動などはボスが取り仕切る。
 
  このボスに挑戦しようとするものたちは、強烈な力をさまざまなパフォーマンスで見せつけられ、おじ気づくことが多い。ボスは立ち上がったり、物を投げたり、恐ろしいうなり声を上げながら巨大な胸を叩いたりする。しかし、こういったパフォーマンスや体力にもかかわらず、気が立っている場合を除き、本来はおとなしく攻撃的ではない。
 
  草食動物であるこのゴリラたちは、中央および西アフリカのジャングルで豊富な食物にありつくことができる。彼らは木の根、新芽、果実、樹皮、木の髄などを食べる。
 
  メスは約9カ月の妊娠期間を経て子を1頭出産する。両親とは違い、産まれたての子どもは体重が2キロほどしかなく、母親の毛にしがみつくのが精いっぱいだ。子どもたちは4カ月目を迎えると母親の背中に負ぶさるようになり、2~3歳までこのような状態で生活する。3~6歳くらいの幼いゴリラは人間の子どもそっくりだ。1日の大半を遊び、木登り、追いかけっこ、枝から枝へ飛び移ることに費やしている。
 
  なお、捕獲されたゴリラは優れた才能を発揮し、人間の教える簡単な手話も覚えることができる。

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