Photographed at Alabama Gulf Coast Zoo in Gulf Shores
Photograph by Joel Sartore, National Geographic Photo Ark
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分類: 哺乳類
IUCNのレッドリストによる
危機の評価: 絶滅危惧種
食性: 肉食
寿命: 野生: 8 ~ 10 年
体長: 頭胴長 約 1.5~2 メートル
体重: 100 ~ 230 キログラム
成人男性(180cm)との比較
分布
プロフィール
トラはネコ科最大級の動物。かつては8亜種が生存していたが、20世紀中に3亜種が絶滅してしまった。過去100年以上にわたる狩猟と森林破壊の結果、数十万頭いたトラはおそらく2500頭未満にまで減っている。トラは狩猟の最高の記念として、また伝統薬の原料として捕獲されてきた。現在生息している5亜種も絶滅の危機に瀕しており、さまざまな保護プログラムが実施されている(全2亜種とする説も提唱されている)。
ベンガルトラはインドに生息しており、すべての野生のトラのおよそ半数を占めている。古くからインドの伝統や伝承に欠かせない存在だ。
トラは単独で生活し、広大な縄張りをライバルから守るため意欲的にマーキングを行う。強靭な夜行性のハンターであり、スイギュウやシカ、イノシシなどの獲物を探し求めて何キロも旅をする。個体ごとに異なる独特な縞模様は、擬態効果を発揮する(同じ柄を持つトラは1頭としていない)。じっと伏せて獲物が近づくのを待ち、静かに獲物に届く範囲まで忍び寄ると、一気に跳びかかって致命的な一撃を加える。空腹のトラは一晩で30キロ近い肉を平らげることもあるが、通常の食事量はそれよりも少ない。
恐ろしい評判とは裏腹に、トラは人間を避けようとする。しかし、なかには危険な人食いトラと呼ばれるものもいる。こうした特殊なトラは、病気により狩りができなくなっているか、本来エサとしている獲物が消滅してしまった地域に生息している。
メスは1度に2~6頭の子を産み、オスはその子育てにほぼかかわらない。子どもは生まれてから18カ月間は狩りができず、2~3歳まで母親と共に暮らす。その後、それぞれが自分の縄張りを求めて独り立ちする。
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