ヘラジカ

Alces alces
大きなツノを持つヘラジカ
Photograph by Sam Abell
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早わかり

分類: 哺乳類
保護状態: なし
食性: 草食
寿命: 野生: 15 ~ 20 年
体長: 肩高 1.5 ~ 2 メートル
体重: 820 キログラム

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 ヘラジカはシカの仲間で最大だ。オスは約2メートルにもなる巨大なツノを持つ。顔は長く鼻面はあごの先まで伸びており、のどにはベルと呼ばれる肉垂がある。

  体高が非常に高く、地面まで頭を下げることは困難なため、高く伸びる草や低木を好む。冬には低木や松ぼっくりを食べるが、大きな蹄(ひづめ)で雪をかき分けてコケや地衣類などを食べることもある。この蹄は柔らかい雪の上で巨体を支える雪靴の役目を果たしたり、ほかの季節では沼地や泥の上を沈まずに歩ける支えとなったりする。

  夏になると、北アメリカの北部やヨーロッパおよびアジアでエサが豊富になる。氷が解けると、ヘラジカはよく湖や川、湿地に集まり、水面および水中の水草を食べる。水辺をすみかとしており、巨体にもかかわらず泳ぎが得意で、数キロも泳ぐことができ、約5メートルの深さまで30秒間ほど潜ることができる。ヘラジカは地上でも敏捷だ。短距離であれば時速約50キロで走ることができ、時速30キロで安定した速足走行もできる。

  ブルと呼ばれるオスは、毎年9~10月にメスの気を引こうとして大きな声でほえる。通常は単独で行動するオスはこの時期になると集まり、メスをめぐってツノを付き合わせて戦う。交尾を終えたオスとメスは翌年まで別々に行動する。よく同じ土地でエサを食べるが、互いに関心を示さない。

  メスは毎年春になると体重約14キロの子どもを1~2頭産む。子ジカは急速に成長し、生後5日で人間よりも速く走ることができるようになる。幼いうちは、翌年の繁殖期がくるまで母親と共に暮らす。

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