フタユビナマケモノ

Choloepus hoffmanni
枝にぶら下がるフタユビナマケモノ
Photograph by Roy Toft
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早わかり

分類: 哺乳類
保護状態: なし
食性: 草食
体長: 60 ~ 70 センチ
体重: 8 キログラム

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 ナマケモノは世界一動きの遅い哺乳類だ。あまりにも動かないため、毛にコケが生えてしまうほどである。おかげで全体的に緑がかって見える。すみかとしている中南米の熱帯雨林では、身を隠すのにこの色が役に立つ。

  ナマケモノは、前足から生える長く突き出たかぎ爪の数で分類される。かぎ爪の数が2本の種と3本の種がおり、フタユビナマケモノはミツユビナマケモノよりもわずかに体格が大きい。ミツユビナマケモノは人工飼育に不向きだが、フタユビナマケモノは人工飼育が可能である。

  ナマケモノの体は樹上生活に適応した作りになっている。長いかぎ爪を使って力強く枝につかまり、ほとんどの時間を木の上で過ごす。死んでもなお握力は弱まらず、木の枝につかまったままであることが知られている。睡眠も樹上で取り、1日15~20時間ほど眠る。 起きている間もじっとしていることが多く、フタユビナマケモノは通常は鳴くこともない。夜になると葉や植物の芽、果実などを取って食べる。水分はほとんど果汁で補う。

  ナマケモノは交尾や出産も樹上で行う。フタユビナマケモノの子は生まれてから約5週間は母親につかまって移動するため、母親にしがみついている姿がよく目撃される。

  地上ではナマケモノの弱いうしろ足は何の役にも立たず、長いツメに至っては障害にすらなってしまう。移動するにはかぎ爪を地面に引っかけ、強力な前足で胴を引きずりながら進むしかない。地上で大型のネコ科動物などの天敵に捕まってしまったら、引っかいたりかみついたりして身を守るほかない。地上では不器用な反面、泳ぎは驚くほど得意だ。時には熱帯雨林の樹上から川へと飛び込むこともあり、長い腕を器用に使って泳ぐ。

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