プシバルスキーウマ(モウコノウマ)

Equus caballus przewalskii
プシバルスキーウマ
Photographed at Gladys Porter Zoo in Brownsville, Texas
Photograph by Joel Sartore, National Geographic Photo Ark
(写真クリックで拡大)
早わかり

分類: 哺乳類
IUCNのレッドリストによる
危機の評価:
絶滅危惧種
食性: 雑食
寿命: 飼育下: 約 20 年
体長: 肩高 122 ~ 142 センチ
体重: 200 ~ 340 キログラム

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 プシバルスキーウマ(モウコノウマ)は現存する唯一の野生馬の亜種だ。19世紀後半、ロシアの探検家N・M・プシバルスキーによって初めて学問的に発見されため、彼の名をとって名付けられた。かつてモンゴルと中国の国境付近の大草原でのびのびと暮らしていたが、野生で見られなくなって以来、飼育下で種が保存され繁殖も行われ、最近になってモンゴルで野生に帰された。

  筋肉質で胴は短く、家畜馬の中で最も小さい部類に入る。腹部は青白く、毛色はベージュや赤茶で、夏毛は短く、冬毛は厚く長くなる。鼻口部は白色で、大きな頭から首にかけて色の濃いタテガミがある。肩までの体高は120~140センチで、体重は200~340キロある。

  野生で生息していた頃は、モンゴル西部から中国北部の大草原や低木地で草などの植物をエサにしていた。野生に戻された群れを観察すると、仲間とのきずながとても深い動物であることが分かる。若いメスだけの群れがある一方、母馬と子馬の群れはボスである1頭のオスとともに家族で行動する。妊娠期間は11~12カ月で、1頭の子馬を出産する。

  祖先が1度も家畜化されていないことから、野生馬の亜種として考えられている。野生で絶滅したのは、家畜化された他種との異種交配に主な原因がある。現在およそ1500頭が残っており、多くは動物園などで飼育されているが、モンゴルでは新たに野生に戻された馬が群れで暮らす場所も何カ所かある。

  現在、彼らにとっての最大の脅威は遺伝的多様性の喪失だが、狩猟や生息地の消滅、また家畜に水源を奪われることによる絶滅も危惧されている。

プシバルスキーウマ(モウコノウマ)
Photograph by Roy Toft
(写真クリックで拡大)

動物大図鑑トップへ