ピューマ

Felis concolor
岩から縄張りを見張るピューマ
Photograph by Jim & Jamie Dutcher
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早わかり

分類: 哺乳類
保護状態: 絶滅危惧
食性: 肉食
体長: 頭胴長 1 ~ 1.6 メートル; 尾 60 ~ 85 センチ
体重: 62 キログラム

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 南北アメリカに生息し、「クーガー」、「ヤマライオン」としても知られている。多くの名前を持つこの大型で肉食のネコ科動物は、南アメリカの南端からカナダの森林にいたるまで、さまざまな場所に生息している。
 
  好みのエサはシカだが、コヨーテやヤマアラシ、タヌキなどの小型動物も食べる。夜間や日没、夜明けといった薄暗い時間に狩りをする。狩りのときは、密かな動きと瞬発力生かして獲物に静かに忍び寄り、攻撃のチャンスがくると、その喉元に強烈な一撃を与える。大型の獲物は隠しておき、数日間分のエサにする。
 
  かつてはアメリカのほぼ全域に生息していたが、狩猟の対象になったり、家畜の被害を受けた農民たちによって捕殺されたりしたため、20世紀初頭にはアメリカ中西部と東部に生息していた亜種はほとんど姿を消してしまった。また、フロリダでは絶滅が危惧され、厳重な保護下に置かれている亜種が生息している。
 
  現在、以前ピューマが生息していた地域でピューマの好物であったオジロジカの個体数が増加しており、ミズーリ州やアーカンソー州などの東部地域で数頭のピューマが姿を見せている。本格的な保護策を取りさえすれば、中西部や東部全域でもその生息域が復活すると予測する生物学者もいる。なお、アメリカ西部やカナダのほとんどの州における個体数は、スポーツハンティングを行っても十分に維持が可能であると考えられている。
 
  ピューマは広い縄張りを必要とし、78平方キロメートル内で数頭しか生きることができない。単独行動を好む警戒心の強い動物であり、ほとんど人間の目に触れることはない。まれに人間を襲うが、被害に遭うのは子どもや人里離れて生活する人々だ。アメリカとカナダでの被害は、毎年平均4件、死亡者は1名である。

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