ヒメウォンバット

Vombatus ursinus
にんじんとヒメウォンバット
Photograph by Anne Keiser
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早わかり

分類: 哺乳類
保護状態: なし
食性: 草食
寿命:
体長: 71 ~ 119 センチ
体重: 15 ~ 36 キログラム

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 ウォンバットは大きくずんぐりした哺乳動物で、オーストラリアとその周辺に散在する島々に生息している有袋類だ。ほかの有袋類と同様に、メスは小さく未成熟な子どもを産む。子どもは母親の腹にある袋に自分から入り込み、約5カ月間袋の中で成長する。袋を出て暮らすようになった後も、乳を飲んだり危険を避けたりするために頻繁に母親の袋に戻る。生後7カ月ほどで親離れする。

  彼らは、草原やユーカリの森で、ツメを使って地面を掘って巣穴を作る。巣穴はとても広く、いくつもの小部屋をトンネルがつなぐ複雑な構造になっていることが多い。ヒメウォンバットは単独で生活し、それぞれ自分の巣穴に住むのに対し、他種のウォンバットは社会性が高くコロニーと呼ばれるさらに大きな巣穴で共同生活を行う。

  ウォンバットは夜行性で、草や木の根、樹皮などを食べるために姿を現すのは夜である。齧歯(げっし)類の動物と似た門歯を持っていて、門歯は一生伸び続けるため、堅い樹皮などをかじって削る。

  ウォンバットの巣穴による農地や牧場の被害は、農家や牧場経営者にとって大きな悩みの種である。毛皮や趣味の狩猟のために殺されるだけでなく、巣穴被害を押さえるために駆除されることがある。キタケバナウォンバットなど絶滅が心配される種もいるが、ヒメウォンバットは害獣として今も狩猟対象となっている。農場や牧場が増え続け、自然環境がますます減りつつあるため、ウォンバットのための土地が不足しているのである。

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