ビッグホーン

Ovis canadensis
ビッグホーン
Photograph by James L. Amos
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早わかり

分類: 哺乳類
保護状態: 低危険種
食性: 草食
寿命: 野生: 6 ~ 15 年
体長: 1.5 ~ 1.8 メートル
体重: 53 ~ 127 キログラム

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 ビッグホーンのオスは、カールした大きなツノが生えていることで有名だ。オスのツノは15キロもの重さになり、ほかの骨をすべて合計したものよりも重い。メスにもツノがあるが、オスよりもずっと小さい。ツノの大きさはオスのステータスの象徴であり、オスたちはこのツノを使ってロッキー山地を舞台に壮絶な闘いを繰り広げる。縄張りやメスをめぐり、2頭のオスはうしろ足で立ち上がって、時速30キロものスピードで互いにぶつかり合う。一方が負けを認めて逃げ出すまで、ツノとツノのぶつかる音が何時間も山あいに響き渡ることさえある。分厚い頭蓋骨があるので重傷にはならない。

  ビッグホーンはカナダからニューメキシコまでの山間部に生息する。ヤギの近縁で、蹄(ひづめ)はバランスを保つために分かれており、裏側はザラザラで天然の滑り止めになっている。こうした特徴に加え、鋭い視力も備わっているため、山岳地帯の険しい地形の中を難なく移動できる。

  野生のヒツジは社会的な集団を形成して暮らすが、ビッグホーンのオスとメスが一緒にいるのは繁殖期だけである。それ以外は、オスだけの群れと、メスと子どもだけの群れに別れて生活している。秋の繁殖時期には、オスは大集団となって激しい闘いを繰り広げる。通常、より強く年長のオスのみがメスを獲得できる。

  冬になると群れは標高の低い牧草地に移動する。1年を通じて、その時々で手に入る草や種子、植物をエサにする。食物を飲み込んで最終的に消化するまでに、何度も反芻して咀嚼する。

  天敵のオオカミやコヨーテ、ピューマを寄せ付けないような高所にある岩棚で毎年春に子どもを産むが、上空から狙うイヌワシまでは回避できない。子どもは生まれてすぐに歩くことができ、母子は1週間ほどで群れに戻る。子どもは遊び好きで独立心が強いが、それでも母親は生後4~6カ月まで、子どもの面倒を見る。

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