ハイイログマ(グリズリー)

Ursus arctos horribilis
野原を歩いていくハイイログマ
Photograph by John Eastcott and Yva Momatiuk
(写真クリックで拡大)
早わかり

分類: 哺乳類
保護状態: 絶滅の恐れ
食性: 雑食
寿命: 野生: 25 年
体長: 1.5 ~ 2.5 メートル
体重: 360 キログラム

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 ハイイログマは、ヒグマの北アメリカ亜種である。産卵のためにサケが遡上する夏期になると、アラスカの主な漁場では、ハイイログマが集まる劇的な光景を目にすることができる。この時期は、数十頭のハイイログマが同じ場所に集まって魚を堪能する。これは、やってくる長い冬を越すための栄養源となる脂肪を蓄えるためだ。彼らは丘の斜面に巣穴を掘って冬ごもりをする。メスは冬の間に平均2匹の子どもを出産する。

  ハイイログマの毛色は一般的に茶色だが、毛の先端が白いものや、名前の由来になった灰色のものもいる。強大なハイイログマは食物連鎖の頂点に君臨しているが、主なエサは木の実や野イチゴ、果実、植物の葉や根である。また、ほかの動物も捕食し、ネズミなどの齧歯(げっし)類からヘラジカまで食べる。

  ハイイログマは巨体にもかかわらず非常に俊足で、時速50キロで走ったという記録がある。驚かせたときや子連れの母グマに近付いたときなどに、人間に危害を加えることがある。

  かつては北アメリカの西部に多数生息しており、ロッキー山脈東側の大草原地帯(グレート・プレーンズ)でも見られた。ヨーロッパからの移民が徐々にハイイログマを駆除していったため、アメリカ本土には現在1000頭ほどしか残っていない。そのため、現在は法の保護下にある。カナダやアラスカではいまでも野生のハイイログマが多く見られるが、狩猟の対象になっている。

動物大図鑑トップへ