ナミチスイコウモリ

Desmodus rotundus
ナミチスイコウモリ
Photograph by Michael & Patricia Fogden/Corbis
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早わかり

分類: 哺乳類
保護状態: なし
食性: 肉食
寿命: 野生: 約 9 年
体長: 胴体 9 センチ; 翼長 18 センチ
体重: 約 50 グラム 1回の食事で2倍に増えることもある

ティーカップとの比較

分布

プロフィール

 コウモリは飛ぶことができる唯一の哺乳動物だ。そのうち、チスイコウモリ科のものにはさらに興味深い特徴がある。彼らは血液だけをエサにするただ1つの哺乳動物なのである。

  ナミチスイコウモリの生息域は、メキシコや中央アメリカおよび南アメリカの熱帯地方である。彼らは、昼間は洞穴の天井から上下逆さまでぶら下がり、暗闇の中で眠る。通常約100匹の群れを作るが、1000匹以上の群れで生息することもある。100匹の群れは、1年で25頭分の牛の血液を吸う。

 チスイコウモリは夜の最も暗い間に、エサを探しに洞穴から出てくる。眠っている牛や馬が通常の獲物であるが、人間の血も吸うことが知られている。このコウモリは約30分間、獲物の血液を飲む。相手が死にいたるほどの大量の血液は吸わないが、そのかみ傷は伝染病や疾病を引き起こす場合がある。

  チスイコウモリは獲物を地面から襲う。相手の近くで地上に降り、四つんばいで接近する。流動食のため彼らには歯がほとんどないが、その少ない歯はカミソリのように鋭い。彼らは暖かい血液が皮膚の下に流れている場所を見つけるセンサーを鼻の上に持っている。動物にかみついた後、舌で流れ出る血液をなめるが、その唾液には血液が凝固するのを防ぐ成分が含まれている。

  なお、子どもは血液ではなく母乳を常食にする。飛行時にも母親にしっかりとしがみつき、約3カ月の間は母親の母乳だけを飲む。

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