Ceratotherium simum
子どもと草を食むシロサイ
Photograph by James P. Blair
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早わかり

分類: 哺乳類
保護状態: 絶滅危惧
食性: 草食
寿命:
体長: 頭胴長 3.4 ~ 4.2 メートル; 尾 50 ~ 70 センチ
体重: 1,440 ~ 3,600 キログラム

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 シロサイ、クロサイのいずれも体色は灰色をしている。この2種は体の色ではなく唇の形で区別する。クロサイは上向きの尖った唇をしているのに対し、シロサイは角ばった唇をしている。この形の違いは摂取するエサの違いからきている。クロサイは主に樹木や低木から唇で葉や果実を摘まむように食料を摂取する。シロサイは頭と角ばった唇を地面には這わせながら草を食む。
 
  シロサイはアフリカの草原に生息し、時には数十頭の群れを形成する。メスは2年半~5年おきに子を1頭ずつ出産する。子どもは約3歳になるまで独り立ちしない。サイには鋭い聴覚と嗅覚があり、地面に残されたにおいの跡によってお互いを探し当てることができる。
 
  シロサイは日陰に横たわることでアフリカの灼熱の太陽から身を守る。サイは体がすっぽり入るほどの水溜りを見つけると泥の中で泥浴びをする。これは天然の防虫剤と日焼け止めの効果があるといわれている。
 
  シロサイには2本のツノがあり、手前のツノの方がより突き出ている。ツノは毎年8センチずつ伸び、最長で1.5メートルにもなるとされている。メスは主に子どもを守るために、オスは敵と戦うためにツノを用いる。
 
  突き出したツノはサイの特徴である反面、種の滅亡の原因ともなっている。ツノは中国、台湾、香港やシンガポールなどで漢方の成分として珍重されるため、多くのサイが犠牲になってきた。さらに北アフリカや中東では装飾用としても使われているのだ。
 
  かつてシロサイは、サハラ以南のアフリカのどこにでも生息していたが、こうした商業目的の密猟のために絶滅の危機にある。現在、約1万1000頭しか生存しておらず、さまざまな団体がこの愛すべき動物の保護に力を入れている。

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