ジャコウウシ

Ovibos moschatus
雪の中のジャコウウシ
Photograph courtesy U.S. Fish and Wildlife Service
(写真クリックで拡大)
早わかり

分類: 哺乳類
保護状態: なし
食性: 草食
寿命: 野生: 12 ~ 20 年
体長: 肩高 1.2 ~ 1.5 メートル
体重: 227 ~ 363 キログラム

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 ジャコウウシは北極に住み、エサとなる植物の根やコケ類を求めてツンドラを歩き回る。冬には蹄(ひづめ)を使って雪の中から植物を掘り出して食べる。夏は特に水辺で北極の花や草を食べて栄養を補給する。

  ジャコウウシは何千年も前から北極に住み付いており、長くもじゃもじゃとした体毛は極寒の気候にうまく適応している。粗毛と呼ばれる外側の毛は、冬に断熱の役割を果たす下層の短い毛を覆っている。冬の終わりに気温が上がるにつれて下毛は抜け落ちる。

  ジャコウウシは群れを作り、1頭のメスが数十頭を率いることもある。メスの妊娠期間は8カ月間だ。産まれた子ウシは、出産後数時間で母親と群れの仲間に自力でついていけるようになる。群れは、協力し合ってオオカミやイヌの襲撃から身を守る。襲われたときは、子ウシを囲んで鋭いツノを外側に向ける形で円陣を組み、敵に対抗する。追い詰められたジャコウウシはその巨体で突進し、ツノを使って相手に致命傷を与えようとする。

  そのような防衛策も人間のハンターが相手のときはそれほど役に立たず、皮や肉を目当てに多くのジャコウウシが殺されてきた。現在、アラスカ、ノルウェー、およびシベリアでは法によって保護されており、群れは保護区で暮らしている。

動物大図鑑トップへ