ジャガー
分類: 哺乳類
IUCNのレッドリストによる
危機の評価: 近危急種
食性: 肉食
寿命: 野生: 12 ~ 15 年
体長: 頭胴長 約 1 メートル; 尾 70 ~ 91 センチ
体重: 45 ~ 113 キログラム
成人男性(180cm)との比較
分布
プロフィール
ジャガーは中南米に生息するネコ科で最大の動物。その昔、ジャガーは南米大陸の南端から、米国・メキシコの国境周辺にかけて生息していたが、1880年代以降は生息地の半分以上を失い、現在は中南米の人里離れた地域、特にアマゾン川流域が主な生息地となっている。
この美しく力強い動物は、古代の南米文化で神として信仰されてきた。そのためヨーロッパ人の入植以前の文化ではジャガーをかたどった遺物が多く残されている。
ほかのネコ科の動物と違い、ジャガーは水を嫌がらないどころか、泳ぎを得意にしている。そのおかげで、魚やカメ、ワニなどをエサにすることができるのだ。ジャガーはほかにもシカやペッカリー、カピバラ、バクといったより大きい動物も狩る。時には待ち伏せのために木に登り、その後、強烈なひとかみで獲物を仕留める。
ジャガーは「ロゼット」と呼ばれるバラの形に似た独特な黒い斑点で覆われている。中には、無地のようにも見える真っ黒なジャガーもいるが、よく観察するとちゃんと斑点があることが分かる。
ジャガーは単独で生活し、数平方キロメートルに渡る縄張りを、自らの排泄物やツメとぎによってマーキングを行う。メスは1度に1~4匹の子を出産するが、生まれたての子どもは目が見えず無防備である。母親は子どもをほかの動物から懸命に守り、時には父親からも守らなければならない。子どもは2年以上を母親と暮らしながら狩りの技術を習得していく。
ジャガーはいまだにその魅力的な毛皮のために乱獲されている。牧場主らが家畜を守るためジャガーを殺すこともある。
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