Gulo gulo
クズリ
Photographed at New York State Zoo in Watertown
Photograph by Joel Sartore, National Geographic Photo Ark
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早わかり

分類: 哺乳類
IUCNのレッドリストによる
危機の評価:
低危険種
食性: 雑食
寿命: 野生: 7 ~ 12 年
体長: 頭胴長 66 ~ 86 センチ; 尾 18 ~ 25 センチ
体重: 11 ~ 18 キログラム

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 クズリは小型のクマのように見えるが、実際はイタチ科の動物だ。単独で行動し、生活範囲は広く、エサを求めて20キロ以上も移動する日もある。ヨーロッパ、アジア、北米の高緯度地方にある針葉樹林帯の森や林、ツンドラに生息している。

  夏季には植物や木の実などを食べるが、これは食生活のほんの一部だ。本来は肉食の捕食動物で、ウサギやネズミなどの小動物を容易に捕らえる。カリブーなどのように数倍大きい動物でも、衰弱していたりケガをしたりしている個体なら襲うことがある。また、ヘラジカやオジロジカ、カリブーなど大型哺乳類の腐肉も食べる。こういった死体は、獲物となるほかの小動物がやせ細る冬には栄養源となるのだ。さらにクズリは、冬眠している哺乳動物の巣穴を掘り返して捕食することでも知られている。

  オスはマーキングで縄張りを主張するが、複数のメスと縄張りを共有するため、一夫多妻だと考えられている。メスは、雪の中などに巣穴を作り、晩冬から早春にかけて、2~3頭の子どもを出産する。子どもが成体になるまでの約2年間、母と子は一緒に過ごす。

  かつて北米では、厚くて美しい毛皮を目当てに捕獲されていた。毛皮はイヌイットが着る防寒服の裏地に用いられたが、現在はこのような慣習がなくなってきており、クズリは多くの地域で保護されている。

岩にいるクズリ
Photograph courtesy National Park Service
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