カバ
分類: 哺乳類
IUCNのレッドリストによる
危機の評価: 危急種
食性: 草食
寿命: 野生: ~ 40 年
体長: 頭胴長 3 ~ 4 メートル; 尾 35 ~ 50 センチ
体重: 1.5 ~ 4 トン
成人男性(180cm)との比較
分布
プロフィール
カバは水辺を好むため、古代ギリシャで「川の馬」と呼ばれていた。それが巡り巡って、英語のHippopotamusや日本語のカバ(河馬、川馬)の由来となっている。
1日のほとんどを川や湖の中で過ごし、アフリカの強い太陽の下でも巨体を涼しく保つことができるカバ。泳ぎが得意で、優雅に水中を動き回り、最高で5分ほど潜っていられる。水中を歩いたり、浅瀬に横たわったりすることもしばしばだ。目や鼻は頭部の高い位置にあるため、体がほとんど水中につかっても周囲を見わたすことができるし、呼吸もできる。
水辺で日光浴をし、赤い脂のような物質を分泌することから、カバは血の汗を流すという俗説が生まれた。実は、この液体には保湿と日焼け止めの効果があり、細菌から皮膚を守る役割も果たしている。
日暮れには草を食べるために陸上へ移動する。一晩で10キロほどの道を一列になって移動し、約35キロもの草を食べる。といっても、巨大な体を考えれば摂食量はさほど多くない。陸上で脅威を感じると、水辺を目指して一目散に走る。短距離であれば、カバは人間に匹敵するほどの速さで走ることができる。
生まれたてのカバは45キロ近くもあり、耳や鼻孔を閉じることができるので、陸上でも水中でも乳を飲むことができる。メスは2年おきに1頭の子どもを出産する。出産後すぐに、ワニやライオン、ハイエナなどから子どもを守ってくれる群れに加わる。
カバはかつては広範囲に分布していたが、現在はサハラ以南のアフリカの東部、中央部および南部にのみ生息しており、個体数は減少している。
おすすめ関連書籍
絶滅から動物を守る撮影プロジェクト
今まさに、地球から消えた動物がいるかもしれない。「フォト・アーク」シリーズ第3弾写真集。 〔日本版25周年記念出版〕 〔全国学校図書館協議会選定図書〕
定価:3,960円(税込)