Didelphidae
赤ちゃんを乗せたキタオポッサム (Didelphis virginiana)<br> Photographed in Lincoln, Nebraska<br>Photograph by Joel Sartore, National Geographic Photo Ark
赤ちゃんを乗せたキタオポッサム (Didelphis virginiana)
Photographed in Lincoln, Nebraska
Photograph by Joel Sartore, National Geographic Photo Ark
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早わかり

分類: 哺乳類
食性: 雑食
体長: 75 センチ
体重: 4 ~ 6 キログラム

成人男性(180cm)との比較

分布

プロフィール

 オポッサムは南北米大陸に生息する有袋類の仲間。120種以上が記録されているが、なかでもキタオポッサムは米国とカナダで唯一の有袋類とされる。

 生まれたばかりの子どもは大きさがミツバチほどしかない。赤ん坊はすぐに母親の腹の袋にはい込み、そこで成長する。大きくなるにしたがい、袋を出入りしたり母親の背に乗って狩りについていったりする。1度に20匹もの子どもが生まれるが、生き残ることができるのは半分以下である。母親の袋にたどり着くことさえできないものもいる。

 オポッサムは腐肉食性で、人間の居住区や人家に侵入してゴミ箱をあさることもある。死肉を好むため、道路で車にはねられた動物の近くにいるところが目撃される。草や木の実、果実なども食べるが、ネズミや鳥、昆虫、虫、ヘビ、ニワトリまでも捕食する。

 この動物については「死んだふり」が最も有名であろう。犬やキツネなどに狙われると、目を閉じるか虚空を見すえながら、ばったりと横向きに倒れたり、地面に横たわったりする。舌まで出し、本当に死んだように見える。この作戦によって敵が油断したすきに、まんまと逃げ出すのである。(参考記事:「大仰な死の演技をするカエルほか、生き物たちが死んだふりをするそれぞれの理由」

 木登りが非常に得意で、多くの時間を樹上で過ごす。木の皮に食い込む鋭いツメを持つ上、つかむのに適した長いしっぽも備えており、もう1つの手足のように使うことができる。木の洞やほかの動物が作った穴を巣にする。

 この動物は広範囲に生息しており、米国南部などでは食用として狩られることもある。

米国で唯一の有袋類であるキタオポッサム。夜行性で、果実類や死肉、虫、小動物を食べる。
Photograph by Hope Ryden
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