オザークオオミミコウモリ

Corynorhinus townsendii ingens
オザークオオミミオオコウモリ
Photograph by Merlin D. Tuttle/Bat Conservation-International Inc.
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早わかり

分類: 哺乳類
保護状態: 絶滅危惧
食性: 肉食
寿命: 野生: ~ 15 年
体長: 胴体 約 10 センチ; 翼長 30 ~ 34 センチ
体重: 7 ~ 14 グラム
オザークオオミミコウモリの求愛の儀式には頭をすり合わせる動作もある。

ティーカップとの比較

分布

プロフィール

 オザークオオミミコウモリは、米国中南部の洞窟のほんの一部にのみ生息する絶滅危惧種だ。巨大な耳とコブのある鼻が特徴で、体長は10センチ以下だが、耳は広げると2.5センチ以上の長さになる。通常、耳は立ち上がっているが、冬眠中はオスのヒツジのツノのように巻いた状態になる。不思議なのは耳だけではない。独特の顔の分泌腺が鼻の両わきにあり、ミトンのように見える。毛の色は薄茶からこげ茶の間で、腹は黄褐色である。翼はかなり大きく、翼長は30センチ以上にもなる。

  オザークオオミミコウモリはガを主食としているが、餌場となっている森やその周辺にいるほかの昆虫を食べたりもする。洞窟をすみかとし、冬眠中や妊娠中もそこで安全を確保する。

  交配は儀式的な鳴き声と頭をすり寄せ合うことから始まる。排卵、受精、妊娠をする春まで、メスはオスの精子を蓄えておく。子どもは5月か6月に1匹生まれる。誕生時の体重は既に親の4分の1もある。子どもの成長は速く、2カ月もすれば飛べるようになり完全に親離れする。

  オザークオオミミコウモリは、かつてミズーリ州やアラスカ州、オクラホマ州の洞窟に生息していた。しかし、人間が侵入し洞窟が荒らされたことでミズーリ州にいたコウモリは巣を離れてしまい、現在残っている野性の個体数は1800匹程度となってしまった。現在、保護団体が人間による環境破壊を抑制して生息数を守ろうと取り組んでいる。

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