Monodon monoceros
イヌイットの人々は、表皮や長いキバを目当てにイッカクを狩る。表皮と皮下脂肪は、北極圏における昔ながらの食物の中でも貴重なビタミンC供給源だ。(PHOTOGRAPH BY PAUL NICKLEN, NAT GEO IMAGE COLLECTION)
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早わかり

分類: 哺乳類
IUCNのレッドリストによる
危機の評価:
低危険種
食性: 肉食
寿命:
体長: 4 ~ 6 メートル
体重: 1600 キログラム

バスとの比較

分布

プロフィール

 海のユニコーンとも呼ばれるイッカクは、北極の海に生息するクジラの仲間。特徴は何といっても角だが、実はこれはオスに伸びる牙(きば)だ。イッカクには2本の歯があり、オスはそのうちの1本が上アゴを突き抜けてねじれながら伸び続け、最大約3メートルもの牙になる。

 牙は、メスを惹きつけたり、ライバルとの間でその大きさを競うなど、繁殖行動に重要な役割を果たすと考えられている。まれにメスにも小さな牙が見られることがあるが、オスほどは目立たない。

 イッカクは、ほかのイルカ・クジラ類と同様に集団で行動し、魚やエビ、イカなどの水生生物をエサとする。よく見られるのは15~20頭の群れだが、数百頭にもなる集団も報告されている。 これらの群れが流氷によって閉じ込められ、イヌイットのハンターやホッキョクグマ、あるいはセイウチの犠牲になることもある。

 イヌイットの人々は、表皮や長い牙を目当てにイッカクを狩る。表皮と皮下脂肪は、北極圏における昔ながらの食物の中でも貴重なビタミンC供給源だ。シャチがイッカクを捕食することもある。

静かな北極海を力強く泳ぐイッカクと生まれたばかりの子ども
Photograph by Flip Nicklin
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