アカカンガルー
分類: 哺乳類
IUCNのレッドリストによる
危機の評価: 低危険種
食性: 草食
寿命: 野生: ~ 23 年
体長: 頭胴長 1 ~ 1.6 メートル; 尾 90 ~ 110 センチ
体重: 90 キログラム
成人男性(180cm)との比較
分布
プロフィール
アカカンガルーは世界最大の有袋類。近縁のオオカンガルーよりも大きく、オスは最大で体重90キログラムにもなる。
オスが大きくがっちりとしている一方で、メスはオスよりも体が小さく軽いので、より速く走ることができる。青っぽい毛で覆われているため、オーストラリアでは「ブルー・フライヤー」とも呼ばれている。
メスは1回の出産で1匹の子を産む。産まれたての子どもはサクランボよりも小さく、出産後すぐに母親の袋(育児のう)の中にもぐり、通常2カ月間はその袋の中で成長する。「ジョーイ」と呼ばれる子カンガルーは、母親の袋を出て歩けるようになった後も、危険を感じるとその中に飛び込む。成長するにつれ、子どもの頭や足が育児のうからはみ出すようになる。
ほかの動物と同様、カンガルーも繁殖相手をめぐってオス同士が争うことがある。その際は頑丈な尾で体を支え、まさに「ボクシング」のように前脚で蹴り合う。また、ディンゴなどに出くわしたときには、噛みついたり、鋭いツメで引っかいたりすることもある。力強い後脚を利用して高速で跳びはね、その速度は時速約60キロに達する。1回の跳躍で距離にして8メートル、高さ2メートルまでジャンプすることができる。
アカカンガルーは「モブ」と呼ばれる群れを形成する。オーストラリア大陸の先住民であるアボリジニやヨーロッパ系オーストラリア人たちは、何世紀にもわたって広大な土地の開拓や水資源確保の工事を行ってきたが、それはカンガルーの増殖にとっても有益であった。何百万頭ものカンガルーがオーストラリア大陸で生息しているが、その皮や肉のために毎年相当数が捕殺されており、最近では食用としての人気が高まりつつある。
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