Photographed at Los Angeles Zoo in California
PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK
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分類: 哺乳類
IUCNのレッドリストによる
危機の評価: 危急種
食性: 草食
寿命: 野生: 15 ~ 20 年
体長: 36 ~ 57 センチ
体重: 2 ~ 3 キログラム
成人男性(180cm)との比較
分布
プロフィール
ウアカリは南米に生息する小型の霊長類で、毛のない頭部と鮮やかな赤色をした顔が特徴的な動物だ。マラリアなどの病気にかかると顔色が青白くなるので、顔が赤いということがウアカリの間では魅力なのかもしれない。体はボサボサの長い毛で覆われていて、毛色は赤茶からオレンジまでさまざまである。アマゾン川流域だけに生息し、雨林や川、湖といった水辺を好む。
この新世界ザルは群れで生活するかなり社会性の高い動物である。100頭近くで群れを作っている場合があるが、日中はエサ探しのために、1~10頭ほどの小さな集団に分散する。夜間は枝葉の生い茂る樹上の最も高いところで眠る。
ほかの多くのサルとは異なり、ウアカリのしっぽは非常に短いが、手足を使って木から木へ素早く移動する。日中に果実や木の葉、昆虫などのエサを探す。強力なアゴを持っていて、堅いブラジルナッツも割ることができる。ほとんどのエサは樹上で集めるが、食物が乏しい乾期には、落ちた種子や木の根を食べるために地上に降りる。
メスは2年ごとに子どもを1頭だけ産む。生殖年齢に達するのは、メスで3歳、オスで6歳なので、個体数の急激な増加は起こらない。
アカウアカリは絶滅の危機に瀕している。すみかとするアマゾンの森で、食用として狩られたり先住民に捕獲されたりする上に、森の伐採が行われ続け、生息地が減っているのだ。