第119回  “揚げおかき”風味のネパール菓子

 なるほど。だから、手で少しずつチウラを混ぜながら食べた方が美味しいんですね。ちなみに、ソースに砂糖を入れることもあるというので、甘いソースとの組み合わせも食べてみた。こうすると俄然、おやつ度はアップ。でも、砂糖なしの方が飽きずに楽しめるかも。

カッテチャイ。お米の香りがするミルクティー。和食にも合いそうな味わい

 セルロティもチウラも、ネパールのお茶「チャイ」と一緒に食べたりする。チャイといわれて、日本でお馴染みのスパイスの効いたインド風チャイを思い浮かべていたら、プルジャさんが出してくれたのは、煎ったお米入りのチャイ。「カッテチャイ」(カッテが煎るという意味)と呼ばれるものだという。スパイスは使わず、ギーで煎ったお米にお湯とミルクを注いだものだ。カップに口を近づけると、セルロティとはまた違った煎り米の香りがする。スパイスが入っていないので、日本人の体に自然に馴染むほっとする味わいだ。いただいたカッテチャイはほんのり甘かったが、ネパールではこれを出すとき「砂糖がいい? 塩がいい?」と聞くらしい。塩味チャイが好きな人もいるのだ。

 子どものときから料理が好きで、お母さんのお手伝いをしたいと台所に立っていたプルジャさん。「でも、小さい頃は火やパチパチ飛ぶ油が怖いでしょ。だから、調理器具に油を入れてまだそれが温まらないうちにジャガイモを入れ、口で『ジャーッ』っといったりして。お母さんには、よくポーンと額をこづかれて怒られました」と笑う。そうした彼女が日本に伝えてくれるネパールの味は、不思議に日本人の心の奥をぐっとくすぐるのでした。

「プルジャダイニング」の内観。「インド料理よりネパール料理の方が日本人の口には合うと思うんですよ」とは、居合わせた日本人のお客さん。店のヘビーリピーターらしい

プルジャ ダイニング
住所:東京都豊島区巣鴨1-36-6
電話:03-6912-1867

メレンダ千春

海外に行けば、どこを見ずとも行くのはスーパーのおやつ売り場という、激甘から激辛まで味の守備範囲は360度のライター。最初の異国のお菓子との出会いは、アメリカに住む遠い親戚のおじさんが日本を訪れる度にお土産にくれた、キラキラ光る水色の紙でキャンディーのように包装されたチョコレート。ミルクの味が濃くて、おいしかったな~。インパクトのあるおやつを求めて、日々邁進中。