第5回 岩石を透かして見るとこんなに美しい

 サイエンス倶楽部では、厚紙でプレパラートの保持台を作り、紙筒と組み合わせて石めがねにしています。保持台をはさむように2枚の偏光板を張り付けますが、片方の偏光板は紙筒のふたに張り付けるなどして回せるようにしておきます。

 紙筒のかわりに小さなペットボトルを使ってもよいでしょう。底とキャップに穴を開けて偏光板を張り付け、ペットボトル本体にスリットを作ってプレパラートを差し込みます。キャップを回せばプレパラートを観察できると思います。いろいろと工夫して作ってみると楽しいです。

紙筒で作った石めがねをのぞくと…
石の模様が!(クリックで拡大)

番外編1 普通の顕微鏡を偏光顕微鏡に

 もし顕微鏡をお持ちでしたら、ステージの下に偏光板を1枚仕込み、もう1枚を接眼レンズの前につけてみることもできます。低倍率で接眼レンズを回すときれいな色を見ることができます。

番外編2 偏光板の間にいろいろなものを入れてみよう

 石めがねの偏光板を直交させ、岩石薄片プレパラートのかわりにペットボトルやCDケースなどを入れると、プラスチックのゆがみが虹色になって見えます。透明なプラスチックの板にセロハンテープを貼ったものを入れてもきれいです。氷砂糖など結晶も見てみてください。偏光板が2枚あれば、いつもとは違った世界を見ることができるのです

越澤哲也

越澤哲也(こしざわ てつや)

1964年、名古屋市生まれ。1992年のサイエンス倶楽部立ち上げから参画し、20年以上にわたり理科実験を教えている。「理科離れの声も聞こえますが、子どもたちは本来、好奇心のかたまり。その気持ちを目いっぱい引き出せる、楽しくてためになる実習づくりに日々励んでいます」。共著に『理科実験で科学アタマをつくる』(ベレ出版)。

サイエンスクラブ

1992年に設立された科学実験教室。幼児から中学生までを対象に、首都圏を中心に22教室を展開している。本格的な科学実験を自分たちでやることを通じて、子どもたちに「発見することの喜び」や「考えることの豊かさ」、「仲間と協力して目標に挑むことの価値」を体感してもらうことを目指している。くわしくはこちら。 http://www.science-club.co.jp/