第5回 岩石を透かして見るとこんなに美しい

なぜ色がついて見えるのだろう

 石に色がついて見える秘密は、石めがねに組み込んだ2枚の偏光板にあります。偏光板は細かい筋が一定方向に入っていて、偏光板を通った光は向きがそろったものになります。そこにもう1枚の偏光板を重ねると、筋がそろっていれば向こう側が見え、筋が交わっていれば(直交していれば)向こう側は見えなくなります。

2枚の偏光板、向きをそろえると…
直交させると黒くなる

 この2枚の偏光板の間に岩石薄片プレパラートを入れ、偏光板を直交させます。偏光板の間に何もなければ、光を通さず真っ黒に見えるだけですが、間に石があると、その成分によって光が二つの方向に分かれることがあるのです。すると偏光板を直角に置いても、鉱物を通過した光の方向が変わったために、その光は2枚目の偏光板を通過することができるのです。また、この二つの方向の光が合成されてきれいな色が付いて見えることがあるのです。

 研究者は、薄片の厚みを一定にしたときの色あいで、成分を分析します。みなさんも、花こう岩(深成岩)だけでなく安山岩(火山岩)など、さまざまな石で作って観察すると、それぞれの石の成り立ちに迫れます。

石めがねを作ってみよう

 そんなわけで、石めがねの作り方です。構造としては、2枚の偏光板の間に岩石薄片プレパラートを保持できて、偏光板の1枚が回せればOKです。

●用意するもの
偏光板2cm角くらいを2枚(東急ハンズに売っています)、岩石薄片プレパラートを保持できるもの(工作用紙など)

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