第5回 岩石を透かして見るとこんなに美しい

 平らになったら目の細かいやすり(600番くらい)に替えて表面をきれいにします。1200番を使うとすべすべになりますが、そこまでしなくともよいかと思います。
 なにはともあれ片面が磨けたら接着です。接着には2剤式のエポキシ系の接着剤を使いました。完全に接着するまでには時間がかかりますが、あせってもよいことはないので、1日くらい放置しておきます。

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 しっかり接着できたら、いよいよ残る片面の研磨です。スライドガラスに張り付けた石を目の粗いやすりで削ります。今度はガラスがついているので動かしやすいですが、無理をするとガラスが割れてしまいますので、根気よくていねいに削ります。もし割れても石を張り付けた部分が無事なら、けがをしないようガラスの割れ目を耐水ペーパーで削って、続けます。

 削っていくと次第に石が薄くなっていきますが、やすりもダメになっていきます。新品の目の粗いやすりに交換したときは注意してください。薄くなってから同じような力で削ると、せっかくの石が削れてなくなってしまうことがあるのです。様子を見ながら、紙1枚くらいの厚さまで削ります。

 そろそろ削れたかなと思ったら、あらかじめ作っておいた「石めがね」(正式名称はわかりません)を使って、光の透過具合をチェックします。

 石めがねについてはこのあと詳しく述べますが、偏光顕微鏡の代わりに岩石薄片プレパラートを観察するための簡易な装置です。これに入れて色がついて見えたらゴールは間近です。600番、1200番の耐水ペーパーでより薄くしていきます。研究用途に使う岩石薄片の厚みは0.03mmと標準になっているようですが、まずは石も薄くすれば光を通すこと、石によって色が違ってとてもきれいなことがわかってもらえればうれしいです。