長生きするために、何を食べるか

 このように遺伝的に恵まれた人なら、タバコやベーコンを摂りながらも100年生きられるかもしれないが、それ以外の大半の人はリスクの低い食生活を追求すべきだというのが、研究者らの一致した見解だ。

 推奨されているのは、ブルーベリー、ぶどう、ナッツ、小豆など、抗酸化物質に恵まれた食品。抗酸化物質は、身体に害を与える活性酸素を除去してくれる。活性酸素が新陳代謝の副産物で、残存すると細胞の重要な構成要素を破壊してしまう。やがてはその蓄積が原因で、人間は老いて死んでいくと考えられている。

吸血鬼セラピーの長命効果は?

 アンチエイジングの推奨リスト上位にはまた、インド由来の多年草、ウコンがある。ウコンの地下茎は、煮た後に乾燥され、オレンジ色の粉末に挽かれ、カレーやマスタードに用いられる。また、伝統的な漢方薬の材料としてもよく用いられる。

 しかし近年、ウコンの成分である芳香性ターメロンが、細胞培養環境および実験動物の脳内で、神経細胞の再生に寄与しているとする研究成果が発表された。人体で同様の効果が起きるとすれば、ウコンはアルツハイマー病等の神経障害の治療薬となる可能性も出てくる。ウコンはまた抗酸化物質クルクミンも含むので、毎日少しずつ摂取すればアンチエイジングにきっと効果があるだろう。

 ほかにも、長生きのためには食事の量を大胆に減らすべきという議論もある。カロリー摂取量を30%減らすことで、寿命は延び、心臓病のリスクは下がるとする研究もある。この研究成果は少なくともネズミには当てはまるが、霊長類の場合は事情がもっと複雑だろう。米国立老化研究所の25年にわたるアカゲザルの寿命研究では、こうした効果は実証されていない。