第37回  巨大鍋でつくる ウズベキスタン男の料理

 最近は結婚式が多様化していてつくらない場合もあるそうだが、伝統的な結婚式では必ず出るとファズリディンさんは言う。訪れた人に対する歓待の証ということだろう。

 いま、日本には約1100人のウズベキスタン人がいる。ファズリディンさんによると浅草や千葉の船橋市、埼玉のさいたま市に多く住んでいるそうだ。アロヒディンは東京駅のほか東京メトロ日比谷線の八丁堀駅や茅場町駅なども徒歩圏内、さらには首都高の出入り口も近く、という便利な場所にある。

「ウズベキスタン人はみんなこの店に食べに来てくれます。群馬から来る人もいるし、ウズベキスタン人が集まるときは貸し切りにしてパーティーを開くこともあるんですよ」とファズリディンさん。そして、みんな懐かしそうにプロフを食べるという。この店は日本における在日ウズベキスタン人のオアシスなのだ。

 そんな話を聞いて、よりプロフが味わい深く感じられる。人が出会う町。サマルカンド・ブルーの店内がより鮮やかに映った。

ファズリディンさん(右)は都内のトルコ料理店で働いていたが、自国の料理を出す店をつくりたいと3年前に独立。店にはトルコ人の料理人もいて、トルコ料理やロシア料理も食べることができる

Wine&Beer ALOHIDDIN
東京都中央区八丁堀1-4-8森田ビル B1F
電話:03-6228-3898
ホームページ:http://alohiddin.web.fc2.com/
※プロフは事前に予約が必要

中川明紀(なかがわ あき)

講談社で書籍、隔月誌、週刊誌の編集に携わったのち、2013年よりライターとして活動をスタート。何事も経験がモットーで暇さえあれば国内外を歩いて回る。思い出の味はスリランカで現地の友人と出かけたピクニックのお弁当とおばあちゃんのお雑煮