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日本の百年

- DECEMBER 2014 -

ナショナル ジオグラフィック協会 写真資料室から

別府の温泉 「地獄」でゆで卵

 もうもうと湯気を噴き上げる温泉。「危険 御注意」という立て札の横で、たすきがけした和服の女性が棒を使い、竹かごを湯に浸そうとしている。立て札の下段には「ゆで卵 半熟4分、かたゆで6分」と英語の説明がある。「朝食の卵を温泉でボイルする」と題して1942(昭和17)年8月号に掲載されたこの写真は、大分県の別府で撮影された。


 2000カ所を超す源泉があり、日本屈指の湧出量を誇る別府では、温泉はまさに身近な資源。蒸気熱を調理に使う地獄釡、「湯の花」などの入浴剤製造のほか、花を栽培する温室や暖房、地熱発電と用途は幅広い。高温の源泉や噴気は古くから「地獄」と呼ばれ、多彩な源泉を周遊する地獄めぐりも有名だ。撮影地はその一つ、「海地獄」。鮮やかなブルーの、約98℃と高温の湯でゆでた卵は今でも名物となっている。


写真=WILLARD PRICE/NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE

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