File7 日本の食品ロス 井出留美

第3回 年間500万トンを超える食品ロスを減らすには

 2013年度の実績では、関東エリアで定期的に配送を行っている施設や団体数が300カ所。届けた食品の量は2057トン。食品を寄贈する企業も約580社と協定を結んでいるという。

 フードバンク活動のほか、生活困窮者向けに毎週土曜日に炊き出しをする「ハーベストキッチン」や、食べ物を必要とする世帯に食品類を箱詰めで届ける「ハーベストパントリー」、東北の震災被災地支援などの活動も行っている。

 2HJを訪ねた日、1階の作業場では「ハーベストパントリー」の荷物づくりが行われていた。主食となる米や乾麺類、しょうゆや味噌、酢などの調味料に缶詰やインスタント・レトルト食品、菓子類など、およそ2週間分に相当する食料を箱詰めにし、個人世帯に送るのである。

 スタッフの指示で食品の仕分け作業をするのは、2HJの活動に共感を寄せるボランティアたち。週に100名を越えるボランティアが手伝いに来るという。CSRの一環として社員を派遣する企業も少なくない。

 2013年に2HJから食品を受け取った人は、延べ62万人。地方のフードバンクや生活支援団体とも連携しており、寄贈された食品を地方に発送したりもしている。

「生活困窮者への支援が活動目的として大きいのですが、もう少し大枠でとらえると、余っている食料を、それを必要とする人々に適正に分配するマッチングが仕事だと思っています。つまり、資源の有効利用でいえば、3Rの2番目、リユースに当たる活動です」

食べ物が必要な世帯に食品類を提供する「ハーベストパントリー」の荷物づくりの様子。(写真クリックで拡大)