第1回 南極まで6時間

5カ国6名の国際チーム

ALCIでのブリーフィングが始まる前に。左前から、クレメンス、アリソン、デイル、ウェイン、後ろ列右側のグレーのTシャツを着ているのがブラジミル。

 このアンターセー湖南極調査隊は、5カ国・計6名の色々な意味でバラエティ豊かなメンバーで構成されている。リーダーのデイル(Dale Andersen)は50代後半のアメリカ人で、陸水学・生物地球科学者かつ潜水のプロフェッショナル。アメリカのSETI研究所の研究者で、なんと今回が南極調査15回目!

 ロシア人のブラジミル(Vladimir Akimov)はロシア科学アカデミーの微生物研究所から来た60歳くらいの微生物学者で4回目の南極。カナダ人のウェイン(Wayne Pollard)も60歳くらい、カナダMcGill大学の地形学者で6回目の南極。カナダ人のアリソン(Allyson Brady)は私と同い年生まれの36歳、カナダMcMaster大学の地球化学者で初めての南極。オーストリア人のクレメンス(Klemens Weisleitner)は26歳、オーストリアInnsbruck大学で雪氷微生物を研究する博士課程の大学院生で2回目の南極。そして最後に、日本からは陸水学・植物生理生態学者の私、もう一度書くが今回で4回目の南極調査となる。

 国籍も違えば年齢も専門分野も南極経験もバラバラだ。アリソンと私以外はみな男性。けれど、南極でフィールドワークをするチームとしては、6名中2名が女性というのは珍しく高い割合だと思う。

南極まで6時間

 今日(4日)はどうやら出発できなさそうではあったが、13時、ホテルにALCIの迎えのバンがやってきた。ALCI(Antarctic Logistic Center International)は南極行きの飛行機を運航する会社。ひとまず、荷物の積み込みと、飛行機に搭乗するためのブリーフィングを受けに行かなければならない。南極到着直前に着替えるための防寒着や、ケープタウンで数日過ごせるような荷物だけをホテルに残し、それ以外は全て、あらかじめ飛行機に搭載してしまうのである。

調査機材・装備・設営用具・食料など、調査行に持ち込む大量の物資。右側後方に見える青い箱が私の調査機材。