第2回 まるで寄生獣!寄生虫ハリガネムシの恐るべき一生

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 ハリガネムシとはよく言ったもので、体長30~40センチ。その名の通り非常にハリガネっぽい。表面はクチクラでできており、甲虫の体表面に似たかんじでもある。

 しかし、なんというか。

 水中でクネクネしているのを見るとどきっとするし、陸上にあげて蠢いているのを見ても非常に異質な生き物だ。

(動画撮影:編集部)

「これはオスなんですが、先端が二叉になっているの、わかりますか。二叉になってクルッと巻いてる内側に排泄孔みたいな穴が開いていて、そこから精包を出します。メスの方はぱっと見て分かる生殖器ではなくて、精包を受け取る時に、マンガの『寄生獣』みたいに先端がバコッって開くんです。そこから、オスの精包をボコボコボコッって吸い込んで受精させるっていう、もう恐ろしいことがおきます」

 佐藤さんの語り口に、いやがおうにも想像力が刺激され、ぼくはたいそう恐ろしくなった。実際、寄生虫であるハリガネムシの異形の身体の先端が、『寄生獣』みたいに開くというのはどういうことなのか。出来すぎだ。

 そこまで「異形」であるハリガネムシは、生物学的にはどんな生き物なのか。