第2回 まるで寄生獣!寄生虫ハリガネムシの恐るべき一生

 ある意味、強烈な存在であるカマドウマと森で出会った。

 その森に招いてくれた神戸大学の佐藤拓哉准教授は、「僕の研究室はフィールド」という生態学者であり、「我が研究のフルコースを味わってください」とばかりに、森の中の「好奇心のレストラン」に導いてくれた。そして、こってりと味わい深くカマドウマについて語ってくださった。

 しかし、それは前菜。

 今回は、主菜に登場いただく。

 カマドウマに寄生するハリガネムシだ。

 かなり嫌われ者昆虫であるらしいカマドウマで嫌な気分になった方には申し訳ないが、さらに衝撃的かもしれない生き物である。

 この時期に水辺で出会うカマドウマは、腹の中にハリガネムシを養っている可能性がある。しかし、実際に水に飛び込んで、ハリガネムシが出てくる瞬間に出会うには運が必要なので、ここはすでに脱出した後のハリガネムシを探すことにした。

 水の中でゆらゆら細長いものが揺れていたり、蠢いていたりするのを、注意深く見ていく。動いているものを見つけやすい水たまりに目を凝らしたり、たも網で小魚などを捕るいわゆる「ガサガサ」の要領で水中の枝や葉をすくいあげたりしつつ探した。

 4つめか、5つめかの水たまりで、とうとういた。

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本誌2014年11月号でも特集「世にも恐ろしい 心を操る寄生体」を掲載しています。Webでの紹介記事はこちら。フォトギャラリーはこちらです。ぜひあわせてご覧ください。