ポーランドで和食レストランを経営していた堀越寿弥さん。アグニェシュカさんとはその店で知り合った

 「ポーランドでは、ケーキに使われる果物で季節を感じるんです。初夏のイチゴやラズベリーから、秋のプルーン、洋ナシなどと移り変わる。リンゴは晩秋になると出てくるんですよ」。そう話してくれたのはアグニェシュカさんのご主人、堀越寿弥(かずや)さん。ポーランドで和食レストランを経営、8年を超える滞在歴がある。

 季節の果物などをふんだんに使い、蒸留酒に漬け込んだお酒「ナフレカ」もポピュラーで、アグニェシュカさんも手作りのナフレカをいくつも仕込んでいた。女性に人気の飲み物で、ケーキなどのお菓子と一緒に飲んだりもするという。ラズベリーやカシスのお酒をいただいてみると、口に近づけたとたん濃厚な果実の香りが立ち上る。アルコールはそれほど強く感じず深い味わいのジュースを飲んでいるようで、シャルロトカとの相性もとてもいい。

 さて、ポーランドではシャルロトカの他に、レストランのメニューに必ず載っているケーキがあるという。「セルニク」(セルはチーズの意味)と呼ばれるチーズケーキだ。

 同国は実は焼きチーズケーキ発祥の地ともいわれている。フレッシュチーズをふんだんに使ったもので、アグニェシュカさんも腕によりをかけたセルニクをふるまってくれた。

セルニク。クリスマスなどイベントの際にもよく出されるものだという。シャルロトカと同じようにこれも家庭によって作り方が違うようで、エリザさんのお母さんは、ココアやレーズンを入れ、おろしたタルト生地を載せて焼いたものをよく作ってくれたそう。
自家製ナレフカ。グラスに入ったのがラズベリー、デカンタに入ったものがカシス。ちなみに「コンポート」と呼ばれる季節のフルーツを煮込んで作るジュースも定番飲み物で、老若男女共によく飲むそうだ

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