第117回 虫食いリンゴの美味なるケーキ

きれいに花が飾られ、ポーランドで集めた調度品が室内を飾る「スモック・バベルスキ」の店内。ちなみに、ポーランドではカップルがデートでレストランに行くとバラや小さなブーケを手にした花売りがやってくるという。「そんなとき、お花を買ってくれない人はダメ」とアグニェシュカさん。寿弥さんはもちろん、いつも彼女いつもにプレゼントしていたそう

「スモック・バベルスキ」は、もともと近所の人がくつろいでくれる場所になればいいぐらいの気持ちで始めたお店だという。

「ポーランドでは伝統的に『ゴシチンネ』というもてなしの心が大切にされています。だから、ここでゆったりとおもてなしをしつつ、日本の人に祖国の文化や料理を知ってもらいたい。『どうして東京でやらないの』とよくいわれるんですが、故郷をほうふつとさせる自然があるこの場所でなければ意味がないんです」とアグニェシュカさんはいう。

 探検隊が店を後にしようとアグニェシュカさんと表に出ると、通りかかった犬の散歩中のご近所さんが彼女に話しかけ、ベランダにいた隣家の住人が手を振って挨拶をしてきた。こうした人々との交流の中でこそ、彼女がお祖母さんから受け継いできた豊かな食文化が、伝わっていくのかもしれない。

Smok Wawelski(スモック バベルスキ)
住所:栃木県宇都宮市西川田5-27-10
電話:028-645-2044
ホームページ:http://www.smokjp.republika.pl/smok.htm

メレンダ千春

海外に行けば、どこを見ずとも行くのはスーパーのおやつ売り場という、激甘から激辛まで味の守備範囲は360度のライター。最初の異国のお菓子との出会いは、アメリカに住む遠い親戚のおじさんが日本を訪れる度にお土産にくれた、キラキラ光る水色の紙でキャンディーのように包装されたチョコレート。ミルクの味が濃くて、おいしかったな~。インパクトのあるおやつを求めて、日々邁進中。