第10回 快眠グッズってホントに効くの?

「風水、竹炭、波動、CD」と聞いても何のことか分かる人は少ないだろう。「手袋、ストッキング、ソックス、パジャマ」とくれば、このコラムをご覧になっている方であればピンとくるはず。後は、「耳栓、アロマ、マットレス、布団、アイマスク、サプリ、枕」とメジャー級が登場する。これらはある通販サイトで快眠グッズを検索した時にヒットする品々を逆順で並べたものである。他にも快眠効果を謳う商品は枚挙にいとまが無い。

(イラスト:三島由美子)(画像クリックで拡大)

 各商品の味付けも実に凝っている。例えば快眠グッズ界の東の横綱「枕」。抱き枕を筆頭に、低反発、形状記憶型、香り付き、冷却ジェル入り、ダメになる、など形容詞はさまざまだ。さらにサブタイプがあって、抱き枕には横向き用、仰向け用、腰痛持ち用、妊婦用、独身用? などきめ細かなニーズに対応している。

 中には膝枕という商品もあって、画像を見ると膝を折ったミニスカートの女性の脚らしき形状の物体に心地よさそうに頭を乗っけている中年男性が……。「ナルホドッ!」と膝を打った次第である。あやうく「買い物かごへ」を押すところであったが何かがダメになりそうなので思いとどまった。

 快眠に絡む品々のヒット数からみて相当な売れ行きなのであろう。日経産業新聞の記事によると、寝具、照明、アロマなどの快眠グッズの国内市場規模は2012年度で1400億円ほどらしい。上記の周辺商品も入れるとさらに金額は膨れあがるだろう。

 私はこの領域については全くの素人だが、メディア取材で「効果がありますか?」とよく問い合わせを受ける。専門外なのでと断っても「個人的な意見でも、体験でも、印象でも何でもいいので」と粘る方もいて、気の弱い私はついつい真面目に答えてしまうのである。

『朝型勤務がダメな理由』
三島和夫著

50万ページビュー以上を記録した「朝型勤務がダメな理由」をはじめ、大人気の本連載がついに書籍化! こんどこそ本気で睡眠を改善したい方。また、睡眠に悩んでいなくても自分のパフォーマンスを向上させたい方は、確かな知識をひもとく本書でぜひ理想の睡眠と充実した時間を手に入れてください。『8時間睡眠のウソ。』を深化させた、著者の決定版!
アマゾンでのご購入はこちら