- NOVEMBER 2014 -

ナショナル ジオグラフィック協会 写真資料室から

クジラの徹底活用に感心

 解体のために引き上げられた、イワシクジラの一部。日本の捕鯨基地で撮影されたこの写真は、英語版1911年5月号に掲載された。寄稿したロイ・チャップマン・アンドリュースは、ニューヨークにある米自然史博物館の館長も務めた博物学者。カナダ、アラスカ、日本など各地の沿岸捕鯨操業地へ標本の収集に赴き、現地の様子を伝えた。日本では和歌山県の紀伊大島や宮城県の鮎川などを訪れ、「西洋と違って、クジラのひげまで煙草入れなどの細工物に活用する日本人の知恵と技」に驚嘆している。


 アンドリュースの業績では、ゴビ砂漠やモンゴルへの恐竜化石発掘のための探検が有名。危険な目に遭いながらも難を逃れた逸話の数々で知られ、「インディ・ジョーンズ」のモデルの一人とも言われる。


写真=ROY ANDREWS/NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE